育児:夫が産後の1ヶ月を自宅で過ごすメリット

私は、社会人10年目にして、2ヶ月間という人生の夏休みを獲得することができました。

 

在籍企業は2016年1月末の最終出社で3月末の退職に、転職先のLiBには内定・意思決定から3ヶ月以上先の入社の2016年4月入社、で調整してもらいました。在籍企業にも、転職先にも、無理を聞いていただき、今でも、感謝の念が絶えません。

 

で、最終出社して、有給消化に入ってすぐに子供が産まれたので、2016年3月現在、産後1ヶ月の大半の時間を、家事・育児に費やしました。

 

転職時期と同タイミングで父親となったため、妻と一緒に私が産後1ヶ月間フルで育児に携わった結果、想像以上にメリットが大きかったので、その内容を記載いたします。

 

【夫が産後の1ヶ月を自宅で過ごすメリット】

・妻の育児の負担を減らすことができた:

最初は、慣れない育児をできるようになろう、と頑張っていたのですが、妻は器用で私は不器用、という側面があり、なかなか育児について覚えることができず、うまくいいきませんでした。しかし、自分は夫として、父親として、まずはできることを精一杯取り組もう、と切り替えたところから、うまくいくようになりました。朝昼晩の食事の準備と後片付け、毎日2回の洗濯、毎日の埃取り、ミルクの準備と哺乳瓶洗い・・・いろんなことを新しく覚えようとするのではなく、自分ができることに精一杯取り組んだら、結果的に妻の家事や育児の負担を減らすことができ、自分自身も徐々にできなかったことを習得する余裕が生まれ、妻の負担を減らすことができるようになりました。

 

・妻と助けあいながら育児のスキルアップができた:

とはいえ、産後、女性は育児、男性は仕事、という日々が続くと、どうしても育児レベルに差ができてしまいます。その結果、

「なんで、そんなに時間がかかるの!?」

「あー、もう何やってるの、間違ってるじゃない!?」

「もう良い、私がやる!」

となってしまいがちだと思います。しかし、私は産後1ヶ月間を基本的には自宅で過ごしたので、オムツの漏れないつけ方、ゲップの効果的な出し方、肩や腰に負担の少ない抱っこの仕方、など妻にとっても初めてで分からないことも多かったのですが、夫婦間でお互い尊重し助け合いながら、双方の育児のスキルを伸ばしあうことができました。

 

・妻の体調を気遣うようになった:

私が不勉強だったのですが、子供のことばかりを気にして、産後の妻の体調を全く気にしていませんでした。しかし、実際は、産後は元の体調に戻るには1年かかること、産後はホルモンバランスが崩れ精神的に不安とイライラがMAXの状態になること、産後は母親になった責任感と使命感で自分の体のケアをせず育児を頑張ってしまうこと、の3点を私は知りませんでした。結果、子供は順調に育つ一方、妻の体調がどんどん悪くなる、という悪循環になってしまいました。今は、子供の成長よりも、妻の体調を気遣いながら、日々、生活していくことで、より育児がうまくいくようになってきました。子供のことは妻が気にしている、しかし、余裕の無い妻のことは、夫が気遣うしかないんですよね。いろんな人からのアドバイスもあり、夫の役割は、妻のケアをすることであり、妻に子供のことだけを考えさせる環境作りをすることだ、と気づかされました。

 

他にも、朝昼晩の食事の準備で料理のレパートリーが増えた・・・など、いろいろなメリットがあるのですが、上記3点が特に良かった点ですね。

 

とりあえず、生後2か月目、母子ともに健康です。

これからもずっと健康であることを祈っています。

 

2016年3月某日

仕事:入社理由(LiBに入社を決めた理由)

大前提、転職したい会社がありませんでした。

転職したい、とは思ったものの、いろんな会社を調べましたが、1社目も2社目もすごく良い会社だったので、その会社を捨ててまで転職したい会社が見つかりませんでした。

また、現職の負荷もそれなりに大きかったこともあり、転職活動はほとんど行っていません。

 

そんな中で、LiBに出会いました。

ここなら自分のワガママな希望が全部叶えられるかも!と思いました。

 

そんな、LiBに入社を決めた理由は、下記。

 

・急成長中のスタートアップ企業である点:

今回の転職活動では、スタートアップ企業しか見ていませんでした。まだ知名度の無い新しいサービスの全工程に携わり、事業拡大に携わっていきたいと考えていたためです。そんな中、転職活動中、設立2年弱でありながら、約40名の企業で、未上場で、人材業界以外の人にはまだまだ知られていない知名度ではあるものの、億単位の資金調達に成功し、多様なメディアに取り上げられていたLiBは非常に魅力的なフィールドでした。

 

事業ドメイン選択と集中をしていた点:

LiBの事業ドメインは「女性」に特化しています。既に人材業界では、様々な大手企業が先行で事業を展開しているため、大手企業が現時点で選択と集中を行っていない事業ドメインに集中することが重要だと考えており、そういう意味では、「女性」を選んでいるLiBは非常に魅力的でした。

 

・女性にフォーカスしていた点:

自分自身は男性です。LiBに参画しようと思った本音の理由としては、女性の役に立ちたい、というよりは、働き方の多様性のある社会を作りたい、と思って入社を決めました。GCDFでも女性独自の抱えやすい悩みを学習しましたが、女性が働きやすい社会は、きっと男性にとっても(自己中心的ですが、ようは自分にとっても)働きやすい社会だろう、と思いました。後日、社長面接では、転ばぬ先の杖、という話をされました。ライフイベントにおけるキャリアの障害は、女性に多いだけで、介護の問題も含め、男性にも、そして、自分たちにも十分に起こりうる問題だ、と。そのため、LiBの発展が、社会貢献につながり、しいては、自分の未来を良くする、と考え、入社を決めました。

 

・社員の働き方の多様性を認めていた点:

LiBでは、今治でのリモートワーク勤務や子供がいる時短勤務の女性活用に精力的に取り組んでいることは面接前から知っていたのですが、選考を進める中で、3社を並行して働いている人が社内で認められていたり、週4日勤務の正社員がいたり・・・と多様な働き方を認めていることを知りました。社長面接では、社内に長時間労働を推奨するような雰囲気は無く、LiBの事業成長における新しいチャレンジの話以外にも、LiBの働き方の面でも新しいチャレンジをしている具体的な話をいろいろと聞くことができ、私の主張である「働きたくない、と言っているのではなく、多様な働き方を実現したい。」という話に面接の中でも共感してもらえたので、参画したいと思いました。

 

・様々なバックボーンの人材がLiBに在籍していた点

面接に行くまで分からなかったのですが、リクルートグループ出身者を中心に、経歴としては、面白そうな人材が社内に多そうな話をいろいろと聞くことができました。特に興味深かったのは、社長面接の際に、自分なりにLiBの事業発展を考えた際に必要だと思っている事業構想を話したところ、既にその分野に精通している社員がいて、具体的な話はまだできないがサービス化を進めており、考えていることは全く同じだ、という話をしていただけました。スピード感次第で、事業を急拡大できるかもしれない、と期待感を感じました。

 

他にも、まだいくつかあるのですが、LiBに入社を決めた主な理由は、上記の通りです。

 

2016年3月某日

仕事:転職理由

そもそも、なぜ転職を決めたのか、という点について記載します。

 

「何で、大手人材会社を退職して、リスクの大きいベンチャー企業に転職することを決めたの?」と良く質問を受けるので、その回答です。

 

まず、簡単に私の経歴だけお伝えさせていただくと、2社目では、人材業界内では一般的に「大手」と呼ばれる会社に在籍しながら、人材紹介業に取り組んでいました。2008年4月に入社してからの約8年間、人材紹介業における個人側の転職支援を行うコンサルタントとして従事し、最後はプレイングマネージャーとして自チームを担当していました。目の前のお客様の転職支援することはもちろんですが、法人企業の採用成功のための提案/組織マネジメント/後輩の育成・指導/中途・異動者向けの社内研修/Webコンテンツの記事制作/新卒採用の面接、など様々な業務に取り組む機会を与えてもらいました。

 

で、正直な話、LiBへの転職を決めた今でも、「一般的な」視点で考えると、転職しない方がメリットは多かったと思っています。

 

【転職しないメリット】

・業界としても会社としても、大きく成長しているフェーズである点。

 

・人材業界の中でも知名度があり、様々な施策実行から日々の業務に至るまで、競合他社と比べて、優位性を持って事業を進められる点。

 

・人間関係が良好で、かつ、慣れ親しんだ職場であり、社内の協力者が非常に多い点。

 

・組織の規模が大きく、自分自身の仕事内容から違う事業に興味・関心が生まれた場合でも、社内異動で新たなチャレンジができる機会が多い点。

 

・社内には、様々なプロセス数値を分析するためのデータが多く、自分の取り組みがダイレクトに数値化され、PDCAサイクルを月次・週次・日次で自己管理する体制が整っている点。

 

・評価制度として、実績と評価が適切に連動する仕組みが整っており、かつ、給与としても反映される点。

 

・残業時間が0ではない一方、社員に過重な労働時間を強制させるような職場では無い点。

 

・会社としての資金も潤沢で不況にも強い点。

 

・年次に関係なく、主体的に意見をすることが歓迎され、かつ、取り入れられやすい点。

など多数。

 

その上で、転職を決意した理由は、2点。「一般的にどうか」、ではなく、「自分として何を大切に生きていきたいか」を考え、転職を決めました。

 

【転職するメリット】

・1点目は「個力」を鍛えていきたいと考えた点:

シンプルに、雇用されている会社の力に頼らずに生きていきたいと思いました。もともと、学生時代から漠然と持っていた思いではありますが、2008年に未経験で人材業界にチャレンジした時と、2016年現在、社会が劇的に変化し、その思いがより強固になりました。

 

日本の高度経済成長を支えてきた年功序列や終身雇用制度の崩壊、2030年に人口の約3分の1が65歳以上になる日本の超高齢化社会の到来、上海をはじめ日本よりもはるかに物価が高いアジア諸国・地域の台頭、ドイツでのインダストリー4.0を始めとした人工知能などのテクノロジーの進化、自動運転車・ドローンの実用化、米国の一部の有名大学では記憶よりも情報活用が重要という判断からカンニングOKの入試を開始、・・・など社会全体は大きく変化しました。

 保育園児がタブレットyoutubeを見て言葉を学習し、小中学生がスマートフォンを持ちアプリを使いこなし、社内外のビジネスでのコミュニケーションツールは電話やメールからSNSやビジネスチャットツールに変化し、ECサイトで注文したものは当日中に自宅に届くようになるなど、ライフスタイルも大きく変化しました。

 LinkdinやIndeedといった海外で成功しているHR企業が日本にも進出してきており、テクノロジーによるマッチングの精度が上がり、日本国内でもダイレクトリクルーティングやリファーラルリクルーティングという採用の成功パターンが増え始め、採用手法も大きく変化しました。

 

 なんというか、これまでの常識が本当の意味で通用しない世界観になってきました。そんな中で、私が8年間在籍してきた会社は、人材業界の中では、ブランド力があり、組織力があり、長年培ってきたノウハウがあり、尊敬できる社員が多い、という非常に良い職場環境でした。正直、この状況は、競合他社から見れば、非常にうらやましい事業戦略・組織体制だと思います。ただ、これからは誰も経験したことの無い時代が確実にやってくることが想定される中、雇用されている会社の力に頼らず生きていきたいと考えている自分としては、会社の知名度や仕組みに頼らない環境でチャレンジしていきたいと思い、転職を決意しました。3年前の29歳のタイミングでは情けない話ですが正直まだ自信が無く、3年後の35歳のタイミングでは居心地の良い環境を離れる決心がつかなくなると思い、「個力」を鍛えたい、と考えこのタイミングでの転職となりました。

 

・2点目は「働き方の柔軟性を追求したい」と考えた点:

 もし妻が妊娠をしていなかったら・・・とはいえ、転職には踏み切っていなかったと今でも思います。

幸いにも結婚して6年目でやっと子供を授かることができました。ただ、それまでの過程の中で、不妊治療を開始してからの2年弱、子供が産まれる保証がどこにも無く時間だけが過ぎ先が見えない不安の中、肉体的にも精神的にも経済的にも、妻が自分で頑張ると決めた道ではあるものの、彼女にとっては非常に辛い時期だったと思いますし、彼女の職場にも少なからず迷惑をかけたと思います。正直、自分自身も子供をあきらめ、妻と2人で生きていく覚悟を決め、プレイングマネージャーにチャレンジすることを決めたところでした。結果、その直後の妊娠発覚からの切迫流産・・・という時期は、自分自身も本当に苦しい時期でした。

 

 社員への理解が非常にある会社なので、自分自身が会社にプライベートな現状を伝え、一時的に働き方を配慮してもらうことはできたと思います。また、組織としての仕組みも確立されていたので、仕組みの中で職場にできる限り迷惑をかけず働くにも、非常に恵まれた環境だったとも思います。ただ、今後も福岡にいる痴呆症の祖母の身のことや、妻や当時まだ生まれてきていない子供の身に何かがあったことを考えた際に(結果的に、安定期の後、切迫早産になり、妻はまた大変な時期を経験しました)、会社や事業の状況としてもすごく大事な時期だということも十分に認識している自分としては、一時的に働き方を配慮してもらったり、一時的に残業時間を減らすような配慮をしてもらうことよりも、既存の枠組みを大きく超えた根本的な働き方の柔軟性を追求する道を歩んでいきたいと思い、転職を決めました。

 

今回の転職では、「短期的には、たくさんの失うものがある」と思いましたが、「長期的には、得られる2つの方が自分にとってははるかに価値がある」と考え、多くのメリットを捨て、2つのメリットを得るため、転職を決めました。

 

2016年3月某日

告知:自己紹介

簡単ですが、自己紹介です。

 

・年齢:

1983年生まれ、2016年3月現在、32歳の男性です。

 

・住まい:

福岡県出身で、大学時代から一人暮らしを始め、京都、大阪、神奈川、東京、と居住地を転々とした結果、現在は、千葉に在住しています。

 

・職務経歴:

2006年4月に大学を卒業後、2008年3月まで某IT企業に所属し営業活動を。2008年4月に某人材企業に転職し、約8年間、人材紹介事業において、コンサルタントとして、そして、プレイングマネージャーとして、個人のお客様の転職支援業務に従事してきました。

 

・資格:

2016年4月に国家資格化されるGCDF(キャリアコンサルティングの資格)の試験に、2016年1月の試験で合格、2016年3月現在、米国申請中で、3月末までに申請が終了予定です。

 

・プライベート:

プライベートは、平日は、仕事してお酒を飲み寝る・・・という生活。休日は、奥さんと散歩したり、コーヒーやビールを飲みながら読書したり、してのんびり過ごしていました。最近は、子供が産まれたので、家事・育児を中心に生活しています。

 

・趣味:

趣味は、NBA観戦。2015-2016シリーズのウォリアーズの強さは、別格ですね。スパーズ、キャバリアーズクリッパーズ、サンダー、あたりが対抗馬かと思っていますが、それでもウォリアーズは強すぎますね。どうなるか、プレイオフが楽しみです。それにしても、コービー・ブライアントの引退は時代の流れを感じますね。分かる人にしか分からないと思いますし、話が終わらなくなってしまうので、ここで中断します。

 

・LiBの好きな言葉:

「責任が生む自由、個性がもたらす多様性

個人的に、LiBのすごく好きな言葉です。

「自由=好き勝手」では、決して無い。

かといって、

多様性=自己中心的でワガママで社会悪」

というわけでは、決して無い。

自分自身は、こういう人生を送っていきたいな、と心から思います。

 

これから、どうぞよろしくお願いします。

 

2016年3月某日

告知:本ブログの注意事項

このブログを開設するにあたり、1点、注意事項があります。

 

「このブログは、私の個人的見解で、必ずしも所属企業の立場、戦略、意見を代表するものではありません。」

 

ということです。

 

出来る限り、ベンチャー企業で働く社員の生の声を伝えていきたいと思っておりますが、それは、あくまでも社員である私の一個人としての声なので、その点をご留意いただきますよう、お願いいたします。

 

2016年3月某日

告知:ブログ開設について

この度、2016年4月から、株式会社LiBに入社をすることになり、それに伴って、ブログを開設することにしました。

 

タイトルは、

ベンチャー1年生、パパ1年生」
です。

 

内容としては、下記2点を想定しています。

 

ベンチャー企業の「生の仕事」の伝達:
私は、2006年4月に社会人になり、2016年3月で社会人生活の最初の10年間が終わります。この度、2016年4月から始まる、社会人生活11年目以降の自分のキャリアを、設立約2年で社員数約40名の株式会社LiBという会社で過ごすことに決めたのですが、ベンチャー企業にチャレンジする30代男性の生の声を率直に伝えていきたいと思います。

 

ベンチャー企業の「生のライフスタイル」の伝達:
私は、2016年2月に幸いなことに、子供を授かることができました。幸いにも母子ともに健康なので、多様な働き方が求められる昨今、ベンチャー企業における、家事や育児といったライフスタイルについても、記載していきたいと思います。

社会人11年目にして、ベンチャー企業の一員として、父親として、自分にとって、第二のステージがスタートします。今後は、ベンチャー企業のやりがいやライフスタイル、また、入社前後でのギャップなどを不定期ですが、更新していきたいと思います。

 

育児がメインのブログになってしまうかもしれませんが・・・

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

2016年3月某日