ライフワーク:2016年4月とある週末のヨガ

2016年1月末に、最終出社して、2月に子供が産まれて、4月に転職先に出社するまでの2ヶ月間、妻が私のワガママを聞いてくれたことがあります。

 

それは、

 

「自宅近くのヨガ教室に通うこと」

 

です。

 

これまでも何度か通っていたのですが、ヨガをやりたいなー、と思っても、仕事しながら習慣化していないヨガに週末、通うのはやはり難しく、そもそも行くのが面倒くさくて土曜日の朝、早起きしても二度寝して・・・結局、半年に1度くらいしか行けませんでした。

 

そこで、2ヶ月も仕事をしない、という奇跡的なこの期間に旅行すらできないので、最大のテーマは、「妻と同じだけの育児スキルを身に付けて、妻が働き続ける限り、母乳以外の育児・家事は分担できるようになる」だったのですが、それ以外に2つ。

 

・HRビジネスの諸先輩型の話を聞きに行くこと

・自宅近くのヨガ教室に通うこと

 

HRビジネスの~の話はおいておいて、子供が産まれる予定日の直前・直後は、さすがに行けませんでしたが、最大で週4日間、自宅近くのヨガ教室に通うことができました。

 

で、そこのヨガ教室には、いろんな先生がいるのですが、特に2人、すごく良い先生に会い、ヨガに更に興味を持ちました。

 

1人の先生は、若い女性の平日担当の方。

 

「ヨガは、観察。」だと。あまりハードな動きはなく、坐骨をしっかりと床につけ、自分の一番、楽な姿勢をとり、ゆっくりと呼吸をしながら、今日の体はどうか、いつもと同じか違うのか。今日の心はどうか、いつもと同じか違うのか。ヨガを始める前に、ただただ呼吸をしながら自分と会話する時間が非常に気持ち良くて。私がヨガに興味を持った目的は、ダイエットやシェイプアップ・・・ではなく、めまぐるしい資本主義社会に流されず、自分のペースで自分の気持ちに正直に自分らしく生きていきたい、そのための心と体を整えたい、だったので、すごく気持ちの良い時間で、もっともっとヨガに触れていきたいと思いました。ただ、平日の教室なので、もうあまり参加できないかなー、と。

 

そして、もう1人の先生は、40代の男性の休日担当の方。

 

これまで、何度か参加はしていたのですが、今回、たまたま、本当に、たまたま、ですが、いろんな諸事情が重なり、多い時には、15名弱が参加する土曜日のヨガ教室ですが、奇跡的に、参加者が私しかおらず、マンツーマンで指導を受けることができました。

 

なので、ヨガが始まる前に、いろいろ自己開示しました。

 

・社会人11年目になったこと。

 

・大学を卒業してからの10年間、特に、直近の8年間は、比較的、朝早くから夜遅くまで、自分なりにがむしゃらに働いてきたこと。

・人生はマラソンだということを考えた時に、全力で走ることも大事だが、長い人生をしっかりと走り抜く自己管理も30代では必要だと感じ、ヨガを習慣化したいと思っていること。

 

・運動要素の強いハードなヨガよりも、心を落ち着かせ、心を整えるような、ヨガがやりたい、ということ。

 

すると、ヨガの前後で、いろんな話をしてくれました。

 

・今、ホットヨガなどが流行っており、ダイエット目的にヨガに通って、やせて喜ぶ人もいるが、ヨガを続ける良いところは、本来は心が強くなる、ということ。

・心が強くなる、とは、我慢強くなる、とかそういうことではなく、自分なりの芯ができる、ということ。

・ヨガで自分なりの芯ができると、仕事もうまくいくようになるし、仕事がうまくいくようになると、もっとヨガに取り組むようになり、より自分なりの芯ができ、そうすると、もっと仕事もうまくいくようになる、という相乗効果が起きるようになる、ということ。

・いろんな場所で、ヨガをいろんな人に教えているが、仕事ができる人こそ、ヨガ教室に通い、どんなに多忙でも、ヨガをして心と体を一致させることを習慣化させていること。

・先生自身も、今はヨガを仕事にしているが、10年間、会社で働いており、働き始めた時は、ずっと具合が悪く、病院に行っても、薬を飲んでも、漢方を飲んでも、気功を試しても、何をやっても体がすぐれない時期があったこと。

・たまたま縁があって、ワラにもすがる思いで、ヨガを始めたら、良い先生に巡り合えたこともあるが、週に1度のヨガをするとすごく元気に仕事ができて、ヨガに行かないと体調がすぐれない日々が続き、ヨガが大好きになっていったこと。

 

他にも、いろいろな話をされたのですが、一番、心に残った一言。

 

「ヨガを仕事にする、という気持ちを持った方が良い。」

ということ。

 

これは、ヨガ教室の勧誘でも何でもなく、純粋に、その先生の本音でした。

 

・会社のために、売上を上げることはもちろん大事。会社員を10年やってきた経験からも良く分かる。でも、そのために、体調を壊している人があまりにも多すぎること。

・良い仕事をするには、健康な心と体が大切だということ。

・先生自身は、今後どうなるか分からないが、ヨガをするようになって、少なくとも直近の10年は1度も風邪を引いたことも無いこと。

・ヨガ的生き方を一言で説明するのは、非常に難しいが、ヨガ的生き方ができるようになれば、自分の芯ができ、ブレなくなること。

 

そんな話をしてくれました。

 

そこで、思わず出た私の一言は、

 

「もっと緊急ではない重要なことに時間を使って生きていきたい、と思っている私に、ヨガはやはりぴったりなのではないか、と今の話を聞いて思いました。」

 

という言葉でした。

 

そして、マンツーマンのヨガはとても気持ち良く、満たされた心で75分が終わりました。

 

これからも、仕事に、育児に、睡眠に、読書に、ヨガに・・・1つ1つ、自分の理想とする生き方に近づいていきたいと思った1日でした。

 

2016年4月某日