育児:10分間マッサージ
悩んでいました。
いや、悩む、というか、考えていました。
「どうすれば、夫として無理なく、妻の育児の負担を軽くすることができるか。」ということについて。
平日は仕事をしていて、家事や育児を代わりに全面的にやってあげることは、物理的に難しい。
休日は家事や育児も多少は手伝うけど、必要以上に無理しても続かない。
すごい打算的だけど、私の負担が少なく、妻が喜ぶことは無いか。
これまでの社会人生活で、あるべき理想を追求することも大事だが、現実的な運用に耐えうる施策かどうかも大事だということも学んだ。
自己満足でなく妻が喜ぶような「時間対効果/投資対効果」の高いことをできないか。
そこで、開発されたのが、「10分間マッサージ」でした。
ようは、「休日は、10分だけ私が妻のマッサージをする」ということです。
突然思いついたのですが、結果的に、これは、すごく良い思い付きでした。
・育児は疲労がたまりやすいので、マッサージは想像以上に妻が喜んだ。
・休日の10分間くらいなら、めんどくさいけど、夫の自分も続けて良いかな、と思える。
そして、何より、
・育児の頑張ったことを誰も褒めてくれない妻のストレスを解消してあげられる
・マッサージ中の反応で、妻の状態把握ができる
という大きな効果がありました。
育児は、仕事と違って一緒にPDCAサイクルをまわす上司がいないため、どんなに頑張っても誰からも評価されないし、顧客である赤ちゃんは言葉を話せないので、誰からも感謝されることもありません。
そんな中、夫が妻をマッサージすることは、「頑張ったね。」っていう感謝の表現の1つになるみたいで、体だけでなく心の安らぎにもなるようです。
そして、思わぬ効用がもう1つ。
・マッサージ中に、妻がいろんな「仕事している間に自宅で起こったこと」を話しはじめると、家事や育児でどんな大変なことがあったか、が分かります。
・マッサージ中に、無言だったり、「あー。」という声しか無い時には、言葉にできないほど、家事や育児に完全に疲れきっていること、が分かります。
ちょっとだけめんどくさいけど、妻がすごく喜んでくれて、妻の現状の情報収集にも役立つので、無理の無い範囲で、休日だけは、10分間だけマッサージ、をしてあげようと思います。
10分は少ないかな、多いかな。
夫婦の形は、夫婦の数だけあるということで。
2016年4月某日